人文学部生たちが稲爪神社秋祭りに参加しました

2024年10月13日、明石市大蔵谷の稲爪神社秋祭り本宮にて、人文学部の学生たちが神輿行列に参加させていただきました。神戸学院大学有瀬キャンパスは稲爪神社の氏子地域にあります。「在学中は学生たちも氏子」という宮司様の言葉によって、2004年から20年にわたり、このような機会をいただいてきました。

今年は、コロナや悪天候による休止を経て久しぶりの参加となりました。献灯屋台と女衆神輿の担ぎ手を教員たちが気合を入れて集めたところ、100人を超える学生たちが集まりました。

道いっぱいに大学生と教員がいる(矢嶋巌撮影)
どこまでも学生たちが続く旧街道(矢嶋巌撮影)

献灯屋台を造ってくださった長老Iさん(1926年生)は、「こんなにぎょうさん来てくれるんやったら、屋台をもうひとつこさえないかんな」とおっしゃいました。町の人たちは口々に、「たくさん来てくれたねえ」とおっしゃっていました。

神輿行列は、牛に乗った小千益躬(稲爪神社の由来に登場する人物)を先頭に、女性たちによる踊り、大蔵本町の神輿、神戸学院大学生が担ぐ女衆神輿と献灯屋台、そして神輿青年団と地元の方々が担ぐ神様がのった神輿と続きました。 稲爪神社は推古天皇の時代の出来事を由緒とする歴史ある神社です。今日まで大蔵谷の人たちの力で続けられてきたこの祭りに学生たちも参加させていただくことで、地域社会の人たちと関わることができました。

大蔵本町町内会の詰め所で拍手をいただく(矢嶋巌撮影)

女衆神輿を担いだ女子学生たち、献灯屋台を担いだ男子学生たち共に、大蔵谷の方々に指導されながら、とても元気よく歩いていました。

女衆神輿を担ぐ女子学生たち(矢嶋巌撮影)
献灯屋台を担ぐ男子学生たち(矢嶋巌撮影)

播州は「祭りどころ」なので、中には地元の祭りに馴染んできた学生もいます。一方で、祭りがなかったり、あっても参加してこなかった学生も多くいます。さらに、四国や中国地方、九州などから来た学生にとっては、彼らの地元の祭りとは大きく異なる祭りです。

「はっぴを初めて着て、気持ちが上がった」とか、「屋台は担ぐ場所によって重さが違うんです」とか、「おにぎりと天ぷら、すごくおいしかった」とか、「神輿担ぐときの掛け声が地元とちがった」とか、「指導役の人たち、すごく上手にリードしてくれた」とか、学生たちはそれぞれの気づきを口にしていました。

また、この本宮に先立って、宵宮や奉納芸の練習を観察した学生たちは、「ここの人たちは、子どもからお年寄りまですごく仲がいい」「雰囲気がいい」と、大蔵谷の地域社会における人と人の距離の近さに気づいていました。稲爪神社の氏子として、神戸学院大学人文学部の学生たちはとても大切なものを見せていただいていると思います。

(文責 三田牧)

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