2025年10月12日(日)、明石市大蔵谷の稲爪神社秋の大祭に、人文学部の学生たちが参加しました。本年も、人文学部1年生から大学院生まで総勢125名が参加し、献灯屋台と女衆神輿を担がせていただきました。また、写真部からも20名が写真撮影で参加しました。
神輿行列は、稲爪神社の縁起に登場する小千益躬一行を先頭に、ブラスバンド、大蔵本町の神輿、踊り連、女衆神輿(神戸学院大学女子)、献灯屋台(神戸学院大学男子)、神様の乗った本神輿と続きました。いつも静かな西国街道は、神輿行列とそれを観る地域社会の人たちで、大変賑わいました。
昨年に続く100人を超える学生参加について神輿青年団長は、「今年もぎょうさん学生さん来てくれてありがとう!」とおっしゃっていました。

祭りを担う人手の不足は全国的な課題です。大蔵谷も例外ではなく、神戸学院の学生たちが参加することで賑わいを添えることは大いに歓迎されています。また、学生にとっても、大学に向かうバスでいつも素通りしている一地域社会の祭りに参加させていただくことは、貴重な体験となるはずです。「祭りどころ」播州の空気を肌で感じたことでしょう。

今年は、人文学部3年生に大蔵谷出身者が一人いることから、人文学部の彼の友人3名も、神輿青年団の一員として本神輿を担ぐ機会を得ました。本神輿は学生が担ぐ献灯屋台とは比べ物にならない重さだと、3人は語っていました。「一度半の神事」という儀礼にも神輿の担ぎ手として参加し、彼らはやや本格的に祭りを体験しました。

祭りのフィナーレ、本神輿が神社に帰還する際は、神社の手前で神輿が前に進んでは押し戻され、というせめぎ合いがあり、祭りが白熱します。その時は、新参の3人の学生は「危ない」という理由で神輿担ぎから外れさせてもらいましたが、大蔵谷出身の学生は従長の一人として、荒ぶる神輿を懸命にコントロールしようとしていました。

現場で本神輿の神社への帰還をビデオ撮影していた筆者(人文学部教員)は、熱狂と陶酔にその場が包まれていくのを肌で感じ、この地域社会の人たちにとっての祭りの本質を垣間見たように感じました。
(文責 三田牧)
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