2024年8月4日(日)16:00より稲爪神社の社務所にて、中山ゼミ3回生によるリーディング公演「ロミオとジュリエット」が行われた。伊藤茂本学名誉教授による台本で、昨年の「リア王」に続くシェイクスピアシリーズ第2弾だ。まず長谷川先生から本作が古くから伝わる物語だったこと、シェイクスピアが舞台にスピード感を出そうとして年齢を引き下げたことなどがレクチャーされた。
上演では4組のロミオとジュリエットが、「教会での結婚」、「バルコニー」、「別れの朝」、「霊廟」の4場を上演した。日本家屋をうまく使って立体的な舞台を創りあげた。学生たちの初々しく真摯な演技に、観客は息を凝らして見入っていた。白と黒でまとめた衣装、センスの良い照明、本格的な音響という行き届いたスタッフワークも特筆したい。
上演後は二人の演出家によるアフタートークが行われ、演劇初心者ばかりのゼミ生が限られた時間で作品をまとめ上げる難しさと達成感が語られた。30席準備した客席が満席となり、あっという間の40分だった。きっと学生たちにとって、大学生活の輝かしい思い出の1頁となったことだろう。本作は10月26日(土)明石市民図書館で再演される予定である。