2024年10月12日、鈴木遥講師の担当する実践演習IIでは、神戸学院大学地域研究センターの活動の一環として、新長田の多文化を理解することを目的に「KOBEランタン縁日2024」についてフィールドワークを行いました。本ゼミでは、本年度11月に新長田で日本語を学ぶ留学生との交流会を予定しています。今回のフィールドワークは、この交流会に向けて、新長田の町の様子や、多文化の雰囲気を知ることも目的でした。
「KOBEランタン縁日2024」は、神戸市に暮らす外国人がコミュニティに関わる場をつくることなどを目的としたもので、行政やまちづくり協議会などが主催となって行われています。開催場所は新長田の大正筋商店街やふたば学舎講堂、ふたば国際プラザ、(公財)神戸国際コミュニティセンター(KICC)などです。1000個を超える手づくりのランタンが灯され、民族音楽などが演奏されるステージや子供向けの縁日ブース、外国の料理を提供する屋台などが並びます。
ゼミ生は、大正筋商店街からふたば学舎までをめぐりながら、イベントの様子を観察しました。以下、ゼミ生が撮影した写真とともに、主な観察結果を示します。
・イベント会場を照らすランタンに各国の言葉が書かれていて、多文化を大切にしていることが伝わってきた。
・屋台の人が積極的だった。屋台でネパールのチーズナン、韓国のキンパ、モンゴルの肉まん、ベトナムの揚げ春巻きを買って食べてみた。はじめて食べたが、どれも今まで味わったことのない、自分にとって新しい味だった。とてもおいしかった。
・おすすめされたミックスチェーを買ってみた。ちょっと生ぬるかったけど、甘くておいしかった。
・ふたば学舎では、子どもが多く参加していた。日本の昔の遊びやくじびきなどのブースなどもあった。中には外国人が担当しているブースもあって、外国人と日本人が共にイベントを盛り上げていることが伝わってきた。
・ふたば学舎では、民族衣装を着て、太鼓を叩きながら歩く人達を見ることができた。
本イベントは、様々な年代の人が異文化を楽しめるよう工夫され、手作りの温もりが感じられるものでした。今回のフィールドワークは、ゼミ生にとって新長田の町を知るとてもよい機会となりました。