2024年10月26日(土)、明石市のあかし市民図書館研修室にて、中山文ゼミ生による『抜き書き版 ロミオとジュリエット』の公演(第7回大蔵谷ヒューマンサイエンスカフェ2024)を実施しました。本公演は地域研究センターとあかし市民図書館の共催となります。
本公演は、神戸学院大学人文学部・中山文教授(中国文学・中国演劇)のゼミに所属する3回生が、ゼミ活動の一環として実施したものです。本学の伊藤茂名誉教授が作成した短縮版台本に基づき、演出家の小原延之氏(本学非常勤講師)の指導を受けた学生たちが、演出や音響などの裏方作業を全て自分たちで担当して作りあげた舞台です。
中山ゼミは、本年8月にも稲爪神社(明石市)で『ロミオとジュリエット』のリーディング公演を実施しています。再演となる今回は、会場に合わせて演出をコンパクトに再構築しての上演となりました。パネルや机を舞台装置に利用して巧みに場面転換を行うなど、会場の設備を活用していたのが印象的でした。また台本を手に演じた前回とは異なり、今回は台本なしでの上演に挑戦しています。こうした様々な工夫が功を奏し、前回よりコンパクトながらも洗練された舞台に仕上がっていました。



舞台上演後はアフタートークを実施しました。まず司会役の学生と演出を担当した2名の学生が登壇して演出の意図について語り、さらに観客席からの質問に答えていました。最後に中山文教授が登壇し、大学のゼミで演劇作品を作り上演するという取り組みの背景や意義について解説しました。


8月の舞台も見に来て下さっていた地域の方から、前回の舞台写真をプレゼントとしていただくという予想外の場面も。上演を終えて緊張がほぐれたか、学生たちは笑顔で、地域の方々のコメントを伺っていました。 予約で満席となった観客席を前に演じきった経験や、地域の方々から温かいコメントをいただいたことは、学生のさらなる成長の糧になることでしょう。
