7月18日、人文学部・中山文教授の3年次ゼミ生が明石市の稲爪神社でリーディング公演『小泉八雲の4つの怪談』を実施しました。
夏の稲爪神社公演はゼミ教育の一環として行われ、今年で4回目を迎えます。今回は伊藤茂名誉教授が小泉八雲の怪談―『貉』『猫を描く少年』『幽霊滝の伝説』『雪女』―を再構成した台本で、演出家の小原延之氏(本学非常勤講師)の指導のもと、演出や音響、照明などの作業すべてを学生たちが担当して舞台を作り上げました。
「ばけばけ」人気か、6月の図書館講演会での宣伝が功を奏したか、はたまた「神社で怪談」が前評判を呼んだのか。中山ゼミ公演史上最多の60名もの来場者を得て、立ち見席を作っても追いつかず、関係者一同嬉しい悲鳴を上げる「満員御礼!!」となりました。
公演に先立ち、人文学部の長谷川弘基教授によるレクチャーが行われ、観客は小泉八雲の人生や作品の見どころを理解したうえで観劇することができました。

上演では歌舞伎のように客席に花道を作る立体的な舞台や、社務所という会場を活かして襖と照明で影絵を作った演出が観客を魅了しました。また急遽客席後方を立見席として利用したため、開場後に演出プランが変更されるというハプニングも起こりました。しかし、舞台初経験の学生たちは堂々と演じきり、終演後には大きな拍手が送られました。




上演後のアフタートークでは、プロデューサーの学生がMCを行い、4人の演出家が作品への感想や苦労話などを語りました。秀逸なトーク回しのMCと朴訥な演出家たちの回答が何度も客席の笑いを誘い、会場は最後まで楽しく和やかな雰囲気に包まれました。

今回の上演は中山ゼミの稲爪神社公演が、地域にとって真夏の恒例行事として根付いたことを感じさせるものとなりました。またゼミ生たちにとってこの大きな成功体験は、学生時代の美しい思い出として、生涯記憶されるにちがいありません。酷暑の中、ご来場いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。
(中山文・神戸学院大学教授)
