2025年11月9日(日)、明石市が主催する「第4回 あかし歴史のまち『文化財ウォーク』~大蔵谷の西国街道周辺を巡る~」が実施され、明石ハウス(大塩邸)に大勢の市民が訪れました。
文化財ウォークは「あかし文化芸術月間2025」を記念し、歴史のまち「あかし」の魅力を多くの市民に伝えるため実施されたイベントです。明石市では令和3年に策定した「明石市文化財保存活用地域計画」に基づき、歴史文化を現代に伝える文化財の保存、魅力発信に努めています。文化財ウォークは神社や古建築などの伝統的な建物などをめぐり、文化財に関する知識や興味を深めていただくことを目的として計画されています。
第4回となる今回は大蔵周辺の西国街道の遺跡などを中心に巡り、休天神社、稲爪神社、大蔵院、大蔵谷脇本陣石井家跡などを見学した後、大蔵八幡町にある三つの古民家、服部邸、卯月邸、大塩邸を巡覧しました。旧西国街道沿いは古くからの町並みを残す地域ではありますが、近年では伝統的な建築様式を残した民家が少なくなり、現在ではかろうじてこれら三つの住宅が旧時の面影を残しているに過ぎません。

今回は大塩邸の所有者である大塩氏、及び神戸学院大学地域研究センターの協力により、文化財ウォークの参加者のために大塩邸の内部を見学していただくことが実現しました。地域研究センターでは長らく大塩邸を活動拠点として拝借し、「明石ハウス」と名づけて地域連携、地域研究のために利用させていただいています。
当日はあいにくの雨模様でしたが、20人を超える参加者は明治末期に建てられた大塩邸(明石ハウス)の風情を満喫されたようでした。大塩邸(明石ハウス)の内部には、地域研究センターが収集した周辺地域の古写真が展示されており、参加された方々はしばし時を忘れてかつての明石の町並みを写した写真に見入っておられました。
特に近隣にある稲爪神社の秋例大祭を撮影した写真(昭和20年代)の数々は「明石市立歴史文化博物館でも把握していないような古いものが含まれており、資料性も高い。貴重な展示だ」と、高く評価していただき、大学と地域が連携する地域研究センターの取り組みに、市民の方々からも高い評価が寄せられました。

明石ハウスは随時開室し、地域の方々に写真展示をご覧いただけるよう努めております。ご興味のある方は、ぜひご訪問いただければ幸いです。
(記事中の写真はご本人に許可を得て撮影したものです。無断転載、二次利用はかたくお断りします。)
