11月19日(水)、専攻演習の授業で特別展示「明石を描く文学 明石で描く文学」とミニレクチャーが行われました

 2025年11月19日(水)、人文学部の授業「専攻演習」のなかで、地域研究センターの協力により特別展示「明石を描く文学 明石で描く文学」とミニレクチャーを実施しました。

 「明石を描く文学 明石で描く文学」は今年9月4日(木)から本学ポーアイ図書館で実施された展覧会です。好評のなか11月4日(火)に閉幕しましたが、ポートアイランドキャンパスでの展示であったため、有瀬キャンパスに所属する学生の多くは参観の機会に恵まれなかったようです。そこで地域研究センター(人文学部)の中村准教授の発案により、展示物を有瀬キャンパスに運び、人文学部生向けの特別展覧を実施することになりました。当日は専攻演習を履修する3年次生を中心に20人を超える学生が参加し、教室は思わざる賑わいを見せたようです。

 はじめに中村准教授と本学非常勤講師・小野明日香氏が登壇し、「文学史のなかの明石」と題して、『万葉集』『菅家文草』『源氏物語』『平家物語』などの文学作品に明石がどのように描かれてきたか、また、明石の人々がこうした文学作品をいかに享受したかを解説しつつ、ゆかりの古典籍を紹介しました。特に御伽草子や物語文学を専門とする小野氏の解説はわかりやすく、参加者たちは興味深そうに聞きいっていました。

壇上で文学史のなかの明石像について解説する小野氏(左)と中村准教授(右)

 つづいて、先ほど紹介した古典籍を教室内に展示され、参加した学生たちが小野氏の指導のもと、実際に書籍を手にとって観覧しました。本学の図書館や地域研究センターには明石にまつわる和本がコレクションされています。今回の展示にはそれらの書籍が活用され、しかもギャラリーの展示ケース越しにではなく、直に手で触れることのできる貴重な機会となりました。学生たちにとっては非常に有意義な体験ではなかったかと思います。

 展示の後半では、中村准教授によるミニレクチャー「林崎掘割とその記念碑」が行われました。明石は文学作品「に」描かれるだけでなく、文学作品「を」生みだす場所でもありました。中村准教授はその代表的な例として、明石市に残る林崎掘割の歴史をまとめた「林崎掘割渠記碑」(梁田蛻巌)の文章を取りあげ、執筆の過程でどのような史料が用いられたのか、成立の過程を説明しました。講演のなかでは、今年7月、地域研究センターを中心とする調査によって再発見された貴重な史料も紹介され、学生たちは地域研究センターが果たす学術的な役割をあらためて実感したようでした。

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