2015年度第3回大蔵谷ヒューマンサイエンスカフェを開催しました。12/23

 2015年12月23日(水)に、中崎まちづくりの会歴史・文化部会と共催して、第3回大蔵谷ヒューマンサイエンスカフェ/中崎まちづくりの会歴史・文化部会勉強会を、18時30分から開催しました。当日は雨が強く降り、足下が大変悪い中でしたが、15名の地域のみなさん、大学スタッフ10名の、合計25名が参加しました。
 中崎まちづくりの会は、大蔵八幡町から中崎町2丁目までの広い範囲に及ぶ明石市立中崎小学校区を区域とする、明石市のまちづくり協議会の1つで、2年前に発足し、住民のみなさんがさまざまな活動に取り組まれています。
 この日の発表は、中崎まちづくりの会会長の伊藤一氏による「島根県雲南市におけるまちづくりの取り組みから学ぶものは?」と、大蔵地域の重鎮で大蔵谷財産区委員の濱脇信也氏による「大蔵谷財産区について」でした。

 伊藤氏の発表では、雲南市のまちづくりの基本姿勢である協働のまちづくりに基づいて推進されている、全国的にも先進的な取り組みである地域自主組織について、数多くの資料に基づいた紹介がなされました。そこでは、雲南市各地区の特徴を活かした活動がなされているとのことで、中崎まちづくりの会における今後の運営において参考になる点もいくつか指摘されました。
 濱脇氏の発表では、財産区についての成立の歴史的経緯と制度を踏まえて、明石市における財産区の概要が示された、市の指導に基づき財産区が保持する財産の管理や売却に関する仕組みについて、具体的な例に基づいた解説がありました。その上で、現在大蔵谷財産区が保持する財産の現状について述べられ、将来へと引き継がれていかねばならない財産区の実情が紹介されました。
 地域研究センター明石ハウスが位置する中崎小学校区が有している、長い歴史の重みと将来への課題について、いろいろと考えさせられたサイエンスカフェ/勉強会でした。
                            (文責 矢嶋巌)

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