2016年度第1回大蔵谷ヒューマンサイエンスカフェを開催しました。6/22

 2016年6月22日(水)18:00より2016年度第1回大蔵谷ヒューマンサイエンスカフェを開催しました。2月の前回から4ヶ月ぶりの開催、さらに足元の大変悪い(土砂降りの雨の)中でしたが、10名もの地域の方にご参加いただきました(大学関係者が参加者の皆さまより遅れての到着となってしまい、大変ご迷惑をおかけしました)。大学からは学生を含め7名の参加がありました。
 この日は神戸学院大学人文学部松井吉康講師による「イスラムの合理性」という講演でした。松井講師は宗教学、哲学がご専門ですが、今回、日本であまり知られていないイスラム教徒の思想や行動について、キリスト教や日本人の宗教観と対比しながら、お話しされました。

 イスラム教とキリスト教の神は同一なのに、なぜ対立が生まれるのか、イスラム教徒はなぜ断食や1日に複数回のお祈りなど、厳しい戒律をきちんと守ることができるのか、イスラム圏の物乞いとイスラム教との関係性など、イスラム教徒の思想とそこから生じる行動についての解説に、参加者の方も「なるほど!」と何度も頷きながら聞き入っている様子がとても印象的でした。
 講演後の質疑応答も大変充実しており、参加者からの鋭い質問に対し、松井講師が大変生き生きしながら応えるやりとりが続き、いつもより長めに質疑の時間をとりました。一般的には避けられがちな宗教に関する話題ですが、国際化が進むなか、日本でも今後どのようにイスラム教徒と共存する道を構築できるのか、という点を考えさせられました。

 次回は、7月28日(木)に、人文学部の4回生、谷口恵太さんが卒業研究として取り組む、大蔵地域の暮らしの変遷についての講演が行われます。
 ぜひ、ふるってご参加ください。
                                        (文責 福島あずさ)

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