2018年度第6回大蔵谷ヒューマンサイエンスカフェを開催しました。1/23

 1月23日(水)地域研究センター明石ハウス(大塩邸)で中山ゼミ3回生がリーディング公演を行いました。「アタシノアカシ第3弾~声で届ける明石物語~」と銘打って、以下の4本の短編作品が上演されました。

①『粉もん戦争』(作・演出 山岸睦)
 平凡な毎日を送っていた4人の粉もん達――明石焼き君、たこ焼きさん、お好み焼き君(関西風)、お好み焼きさん(広島風)――が日本一の座をかけて熱戦を繰り広げます。いったい誰がいちばん美味しいのか?互いを評価しあう食レポの力が見ものです!

②『時の道』(作・演出 石原周)
 明石に実在する『時の道』。その階段を1段ずつ上がるごとに、自分の未来がわかるという。そんなわらべ歌を聞きつけたオカルト研究会の女子2人、深夜のフィールドワークに出かけることになります。彼女らを待ち受ける運命やいかに?!

③『明石一客』(作・演出 松川心)
 上方落語会でもめったに上演されない「明石飛脚」。この噺を現代に置き換えてアレンジしました。飛脚は現代の郵便屋さん。落語と同様、大阪から明石までの仕事を頼まれたところから始まります。さて、主人公は無事に仕事をやり遂げられるのでしょうか?。

④『盲杖桜』(作・演出 山本優香)
 16年ぶりに明石にもどってきた青年。彼は小学1年生の時、1年間だけ明石に暮らしたことがありました。幼い記憶に残る老夫婦との出会い、忘れられない桜の木の名前。おとなになったらもう一度見たい、そんな景色がこの明石に、あったのです。「どうしても、これを見たかったんだ。大切な人といっしょに」。

 今回は会場が小さいために、あえて動きの少ない声だけで表現するリーディング公演を行いました。当日は20数名の方にご覧いただき、客席は満席。観客アンケートには、「どの作品も特色があり、引き込まれました」(20代男性)、「目の前で声の演劇を鑑賞したのは初めてで、楽しめました」(60代男性)、「リーディングでも情景が頭に浮かびました」(40代男性)、「演じることにより、自信・経験が身につき、良いことだと思う」(70代男性)、「ちゃんと人に聞かせる力がありました」(40代女性)、「面白い、良い公演をありがとうございました。ゼミで協力し、創り上げる大切さを関わることができて良かったです」(20代男性)など、温かいお言葉をいただきました。

 ゼミ生アンケートでは、「4班に分けたことで、集まりやすかった」と少人数体制のメリットがあげられました。また「今までで一番お客様を近くに感じた」「帰り際に、学生が作ったものはわかりやすく、新鮮でとても面白かったと言ってもらった。このような生の声が聞けるのも地域での公演ならでは」「お客様への対応も自分から進んで動けるにようになりたい」と、小さな空間が生んだ効果にも新たな発見がありました。

 また最後の公演を終えて、「できるなら4回生になってもやりたい。みんなと作品を創り上げるのが好き。すごく楽しかった」「一つの目標に向かって意見を出し合い、ぶつかり合い、苦楽を共にしたことで団結力が生まれた」「1年間で作演、役者、スタッフをすべて経験したが、どの役職にもやりがいと辛さがあり、すべてが必要な職務なのだと知った」などの感想が寄せられました。観客の皆様の励ましを得て、学生たちは素晴らしい経験をさせていただいています。

 これからも中山ゼミの教育発表の場として、「アタシノアカシシリーズ」を続けていこうと思います。次回公演は7月23日(火)19:00より神戸学院大学有瀬キャンパス学生会館マナビーホールで行います。ぜひお運びいただき、学生たちにお声をかけていただけますようお願い申し上げます。
                                            (文責 中山文)

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