2013年第3回(通年第9回)『大蔵谷なう。』を開催しました。6/12(水)

こんにちは。地域研究センターPDの吉田佳世です。空梅雨かと思いきや雨の日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私どもがお借りしております明石市大蔵地区の町屋・大塩邸(地域研究センター明石ハウス)にて第3回『大蔵谷なう。」が6/12(水)に開催されました。一般・学内合わせて33名の方にご参加いただき、活発な議論が交わされました。

今回の話題提供者は神戸学院大学人文学部の三田牧准教授でした。テーマは沖縄県の南部にある漁師町・糸満(いとまん)の魚文化についてでした。魚を売ることを生業としているアンマー(沖縄の方言でお母さんを意味します)と客とのやり取りを詳細に分析しました。そこから見えてきたのは、単に魚を売るといってもスーパーマーケットで魚を売るのとは違う、客の要望や個性に合わせ、本当に求めている魚を提示するアンマーたちの技術でした。

この日も超満員でした。大塩邸のある明石市は同じく魚が名物な地域であるため、参加者のみなさんは自分たちの街との共通点を見出しながら、話を聞かれていたようです。

その後、質疑応答が活発に行われました。近年、糸満の魚食文化が失われつつあいという三田先生のお話に対し、明石も同じように魚文化が失われつつあること、そして、どのようにすれば、明石の魚文化を守れるのかということについて議論が交わされました。議論の結果、年長者たちがもっている記憶の掘り起こしを通して、明石の魚文化の良さをひとつの資源として捉える試みが重要であるというひとつの結論が浮かび上がってきました。
 今後も様々なテーマで勉強会を企画していく予定です。今後もご参加くださいますようよろしくお願い申し上げます。

(文責 吉田佳世)

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