松が丘小学校6年生による「松が丘未来会議」が開催され、人文学部矢嶋巌教授が基調発表を行いました

 2023年10月27日(金)に、松が丘地区のまちづくりについて考える「松が丘未来会議」が、明石市立松が丘小学校にて開催されました。この会議は、松が丘小学校6年生の児童が松が丘地区について理解を深め、まちの課題とその改善方法を考える学びのひとつとして位置づけられています。会議には、松が丘小学校の6年生児童に加えて、松が丘のまちづくりに関わる大人も出席し、まちづくりの課題について情報共有および意見交換が行われました。まちづくり協議会、住宅メーカー、大学生、保護者、市議会議員など様々な立場の人々が出席し、神戸学院大学からは、人文学部矢嶋巌教授と鈴木遥講師が参加しました。

 会議の前半では、まちづくりに取り組む大人4名が基調発表を行い、まちの課題や地域コミュニティの活性化に向けた取り組みなどが紹介されました。例えば、住宅メーカーの方からは、松が丘南小学校跡地で行われている宅地開発で、地域内外の人が図書を読むなどの活動を通じて交流できるスペースづくりを進めているという話がありました。矢嶋教授は、松が丘地区の高齢化に伴う公共交通や生活インフラの維持や、災害への備えといった課題を、人口統計データや住民の方への聞き取り調査の結果などに基づいて紹介しました。

都市化が進むと水害が起こる可能性があることを説明する矢嶋教授

  会議の後半は、児童が数名のグループに分かれ、まちの課題とその改善方法を発表し、大人がそれらを聴き、意見をして回る、という内容でした。児童が掲げた課題は、「安全なまち」「交流の多いまち」など様々でした。児童が掲げる理想のまちを実現するために何が必要か、具体的にどう行動していけばいいか、大人たちは知恵を絞り、様々な提案をしました。

 限られた時間でしたが、松が丘地区について子どもも大人も一緒になって考え、認識を共有することができました。

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